
洗濯機のホースは、普段は目につかないので気にならないですが、掃除をするために洗濯機を動かしてみると、排水ホースの汚れに驚かれる方は多いのではないでしょうか。
汚れに加えて嫌な臭いまでしたら、どうやって掃除をしていいのか悩んでしまいます。また、排水ホースの汚れが詰まってしまったら、掃除をするより交換してしまった方が早いと思ってしまうでしょう。
しかし交換する前に、この汚れた洗濯機の排水ホースを掃除してみることを検討してみてはいかがでしょうか。
「掃除をしたけどやっぱり交換する必要があった」という場合、交換の仕方はどうするのでしょうか。
そこで今回は、洗濯機の排水ホースの洗浄方法、交換するときの目安と交換方法まで解説していきます。
ぜひ、参考にしてください。
目次
洗濯機の排水ホースに掃除は必要?

洗濯機の排水ホースは、汚れがこびりつく前に定期的に掃除をする必要があります。
しかし、洗濯機の排水ホースは目につきにくい場所にあるため、知らないうちに汚れが溜まっていってしまい、最悪の場合、水漏れしてしまうことも。
洗濯機の排水ホースは、水が通るために湿気がこもってしまうので、汚れだけでなく菌も繁殖しやすく、このまま放っておくと、排水ホースの故障を起こしてしまうこともあるのです。
次に、洗濯機の排水ホースを掃除する理由を2つ挙げてみました。
排水ホースを掃除すべき2つの理由
水漏れを防ぐ
洗濯機の排水ホースの掃除をするべき理由の一つとしては、水漏れを防ぐことです。
水漏れは、洗濯機から排水の時に、一緒に混ざって出るごみやホコリが溜まることで、排水ホースの詰まりが発生してしまいます。
そして、排水ホースの中が詰まってしまうと水が流れにくくなり、水漏れを起こしてしまうのです。また、排水ホースは樹脂でできていて、劣化が進みやすくなると亀裂や穴が開いてしまいます。
したがって、洗濯機の排水ホースをしっかりと掃除をすることで水漏れを防ぐことができるといえます。
排水口まわりの匂いを防ぐ
2つ目の理由としては排水口の臭いを防ぐことです。
洗濯機周りの見えない場所のゴミやホコリ、髪の毛まで溜まっていくと粘りのある塊になり、雑菌が繁殖してしまいます。排水口の詰まりの原因に加えて、嫌な臭いまで発してきてしまうのです。
嫌な臭いを断ち切るためにも、排水口も排水ホースも掃除をしておきましょう。
また、排水ホースに問題がなくても、洗濯槽や洗濯パンにカビがついたり、異臭がする場合もあります。そのような場合は、こちらの「洗濯機をキレイに掃除する方法」を御覧ください。
【ピカピカ】排水ホースの正しい掃除方法

長年掃除をしていない洗濯機の排水ホースの中の汚れは、ゴミが詰まって雑菌が繁殖している状態です。
この汚れを効率よく取り除いてきれいにするためには、掃除に必要な道具を事前に用意しておくことが大切です。
そして、掃除を始める前に確認するべきこともあるので、併せてご紹介していきます。
準備するもの
洗濯機の排水ホースを掃除するときに用意するものは以下の通りです。
- 塩素系漂白剤か漂白剤
- ラップ
- 輪ゴム
- バケツか洗面器
- ゴム手袋(あれば)
普段から家にあるものなので、買わずに済みそうですね。
事前に確認すべき2つの項目
水道の蛇口が閉まっていることを確認
水道の蛇口を締めておかないと洗濯機を動かしたときに、給水ホースが外れてしまうことがあります。すると、周りが水浸しになってしまうので、必ず蛇口は締めて、水が出ない状態にしておきましょう。
洗濯機のコンセントを抜いていることを確認
洗濯機の電圧は高くなっています。
感電を防ぐためにもコンセントを抜いておきましょう。
排水ホースの掃除手順
STEP1:排水ホースを取り外し、口にフタをする
排水ホースを排水口から外します。外した時に排水ホースの中に水が残っていると、水が流れて出てくるので、バケツのうえで作業するといいでしょう。
その後、排水口のフタをします。
STEP2:排水ホースに水や洗剤を入れる
排水ホースの中に水がなくなったのを確認したら、ホースの中に2〜3回ほど水を入れて洗い流します。
汚れがひどいときは漂白剤を混ぜた水を入れます。水が漏れてこないように排水ホースの口にラップをかぶせておき、外れないように輪ゴムできつく留めておくといいでしょう。
STEP3:排水ホースからゴミをとる
ラップでかぶせた方を抑えながら、ホースを数回揺らしながらゴミをとっていきます。漂白剤が入っている場合は20〜30分程つけ置きしておきましょう。
STEP4:排水ホースの水を流し、排水口に取り付ける
ラップを外して排水ホースに入っている水を流し、排水口に排水ホースを取り付けたら掃除は完了です。
排水ホースを掃除する際の注意点
タオルやバケツを敷いておく
排水ホースを外すと中に水が残っている場合があり、その水が出てしまい、床が水浸しになってしまう恐れがあります。
特に漂白剤を使う場合は、変色してしまうことも考えられるので、水が出てきて慌てないためにも、あらかじめタオルとバケツを用意し、その上で作業しましょう。
塩素系漂白剤を使う場合はつけ置きをする
排水ホースの中の汚れがこびりついて、水だけではなかなか汚れが落ちないことがあるので、その場合は水で薄めた漂白剤をつけ置きするときれいに落ちます。
漂白剤を使うときは肌荒れを防ぐために、ゴム手袋を使用することをおすすめします。
引っ張りすぎて排水ホースを抜かない
掃除をする際に、排水ホースをつい引っ張ってしまうこともあると思いますが、引っ張りすぎると洗濯機から抜けてしまうことも。
引っ張りすぎには十分注意しましょう。
排水ホースを交換すべき時期や前兆

排水ホースから水漏れしてしまったり、外れやすくなってしまうこともあると思います。自分では解決できないときに、交換を考える時期だといえるでしょう。
ここからは、排水ホースの交換する時期や前兆をご説明していきます。
排水ホースの交換時期目安は2〜3年
洗濯機の排水ホースの交換目安はだいたい2〜3年といわれています。
排水ホースは消耗品なので年数がたてばたつほど劣化もしていくのです。
5年経つと亀裂や穴も開きやすい状態になっているので、このような状態になる前に、まだ痛みの少ない2〜3年で交換するのが妥当といえます。
排水ホースを交換すべき前兆
排水ホースから水漏れしている
排水ホースは劣化すると穴が空く、亀裂が入るなどのトラブルが発生します。洗濯機の下を見て、水漏れが発生していないか時々確認するといいでしょう。
なお、洗濯機を防水パンに置いている場合、排水ホースが長いとねじれて固くなってしまいます。
そのため、排水ホースに亀裂が入ってしまうことで、水漏れになかなか気づかないこともあるので、定期的に確認することをおすすめします。
排水口から異臭がする
洗濯機の排水口から嫌な臭いがすることがあります。排水口に溜まった汚れから雑菌が繁殖している可能性があり、排水ホースが折れ曲がっていると、そこに溜まった汚れから臭いが発生することもあります。
ホースが古くなっていたら、交換を検討しましょう。
排水ホースの交換方法
排水ホースから水漏れや異臭がした場合、まずは排水ホースを購入したお店、もしくは修理相談窓口に問い合わせましょう。
排水ホースの交換には漏電や水漏れの可能性があるため、ご自身での交換は推奨されていません。
排水ホースの取り替えは自分でできますか?
排水ホースの延長や短くすることはできますが、本体に接続されている洗濯機の排水ホースのお客様ご自身による取り外し、交換はおすすめしません。
水漏れ等の原因になることがあります。
排水ホースの破損や、排水ホースからの水漏れの場合は、お買い上げの販売店もしくは修理相談窓口に点検をご依頼ください。
日立
排水ホースの交換方法がわかっている場合や、簡単に交換ができる場合のみ、ご自身での交換をご検討ください。
排水ホースのトラブルへの対処方法

洗濯機を使っている時に「排水ホースから水漏れしてる!」「排水ホースが詰まった!」などのトラブルに、もし遭遇してしまったら、排水ホースのトラブルへの対処法をご紹介します。
①排水ホースが外れた
「洗濯機とつながっている排水ホースが外れてしまった!」その場合は、取り付け方をもう一度確認してみましょう。排水ホースの上からビニールテープを巻いて固定します。しっかりと固定することでホースは外れなくなるでしょう。
②排水ホースから水漏れしている
排水ホースから水漏れしている時に考えられることは、ホースに穴や亀裂が入っていることです。ホームセンターで、排水ホースを補修するためのテープを利用して、補強してあげましょう。
テープを張る前に、排水ホースを掃除しましょう。ホースの汚れや切れている部分にほこりがついていると、テープがしっかり付かないので、きれいに掃除をして水分をふき取ってから、隙間を作らずしっかりと巻いていくことが大切です。
長い排水ホースを使用している場合も水漏れの原因になってしまします。防水パンの上にのせている場合、排水ホースが長すぎることで硬くねじれてしまうのです。そうすると、うまく水が排出されないという事態が起こってしまい、水漏れが発生してしまいます。
③排水ホースがつまった
排水ホースの詰まりは水漏れの原因にもなります。
詰まっていると思ったら、まずはホースの中の掃除をしましょう。
洗濯から出たゴミやほこりなどが詰まっている可能性が高いので掃除をことで解決することもあります。
④排水ホースを交換する場合
トラブル対処してもうまくいかなかった場合、排水ホースを交換することになります。
まず、排水ホースを準備します。メーカーから出ている純正品がいいのですが、なかった場合は差込口の直径を図り、直径が同じ排水ホースを用意しましょう。ホームセンターで入手できます。
直径が合わないと、排水口に入らないので、必ず確認しましょう。
外し方の手順
- 排水ホースを外す前に洗濯機のコンセントを抜く
- 水道の蛇口をしっかり締める
- 排水ホースを外す
排水ホースはホースクリップという部品で留めてあることが多いです。その場合、手で簡単に外すことができるのですが、ネジで止められている場合、ドライバーを使って外します。
次に排水口のホースをL字型の「エルボ」ごと外します。これで取り外しが終了です。
取り付けの手順
- 新しい排水ホースの長さが長い場合、はさみで切って調節する
- ホースクリップがある場合・エルボに取り付けてからしっかり挟めるか確認する
- ホースにエルボを差し込んでから、ホースクリップで止める
- ホースクリップがない場合・結束バンドをエルボに取り付けておく
- エルボを奥まで差し込む
- 結束バンドを締めて固定する
ホースを長いままでつけてしまうと、ホースがうまく入らずに、ねじれて水の通りが悪くなってしまいます。必ず長すぎないように長さを調整しましょう。
ホースクリップがないときは、結束バンドが使えるので、エルボに結束バンドを取り付けておきましょう。
ホースにエルボを奥まで差し込んだら、結束バンドを締めてホースを固定します。排水ホースが折れ曲がることのないように、しっかりと差し込みましょう。
まとめ
今回は洗濯機の排水ホースの掃除方法と交換のやり方をご紹介してきました。排水ホースは、目につかない場所にあるため、汚れが溜まりやすく、嫌な臭いや水漏れの原因になってしまいます。
したがって、水漏れをしていないかこまめにチェックをすることと、定期的に掃除をすることが大切です。交換の目安はだいたい2〜3年を目安とするといいでしょう。また、交換する際には、注意点を抑えて安全に行いましょう。
そして、きれいな排水ホースで気持ちよく洗濯をしましょう!