
「CBDって本当に健康や美容に効果があるの?」
「CBDは健康に良くても、法律的に大丈夫なの?」
CBDに関心を持っている人は、このような疑問を持っているのではないでしょうか。実際、どれくらい健康や美容に効果があるのか、特に合法なのかは気になるところです。
この記事ではCBDの効果や安全性、注意点などを詳しく解説していきます。
CBDの効果を知りたい方は、ぜひご覧ください。
CBDの8つの効果

CBDにはたくさんの効果があることが知られていますが、ここでは特に注目されている8つの効果について解説していきます。
①リラックス効果でストレスや不安を軽減
CBDの効果で有名なのが、リラックス効果や不安の軽減効果です。
CBDはECS(エンド・カンナビノイド・システム)という、体のさまざまな機能を調整するものを刺激してくれます。
それによって、身体や精神が安定してリラックス効果が得られたり、ストレスを感じにくくなったりするのです。また、精神バランスが整うことで感情が抑制されるので、過剰に不安や恐怖などを感じにくくもなります。
このようなことから、欧米などではCBDをうつ病の改善に使われることもあるくらいです。
日本ではまだ使われていませんが、研究が進めば日本でもCBDがうつ病に使われるかもしれません。
②不眠症を改善
CBDは不眠症の改善にも効果があるといわれています。
CBDはECSを刺激して機能を正常化するので、交感神経のバランスを整えてくれます。
多くの不眠症の人は夜になっても活動を促す交感神経が優位になっていますが、リラックスを促す副交感神経が活発化するのです。
実際に「パーマネントジャーナル」というアメリカの医療専門雑誌によると、不眠症の患者にCBDを使ったところ症状が改善したと評価しています。
また、CBDには睡眠薬のような副作用もほとんどないので、精神薬よりも優れているともいっています。
もちろん、まだまだ研究段階ではありますが、有名な医療雑誌による「CBDは不眠症に対する治療に有効である」というエビデンスであることには間違いありません。
CBDの不眠改善効果について詳しく知りたい方は、こちらの「CBDで不眠症は改善できる?」を御覧ください。
③ニキビ治療に効果的
CBDは美容、特にニキビに対しての効果が期待されています。
その理由は、CBDは身体や精神の機能を正常化させる効果があるからです。
ニキビは、ストレスがたまることによりホルモンバランスが崩れ、代謝が悪くなり、発生しやすくなります。
しかし、CBDにはストレスをためにくくする作用があるので、ニキビをできにくくできます。
また、CBDは腸内環境を整える作用が期待できるのも、ニキビに有効な理由です。腸内環境が整うと摂取した栄養をしっかりと吸収できるので、肌に供給される栄養素も増えます。
その結果、肌にハリやツヤが戻ってきて、ニキビができにくくするのです。
CBDは薬のように即効性はありませんが、ニキビ治療に使えるものといえます。
④タバコやアルコール依存症の改善
CBDは禁煙やアルコール依存症の改善にも効果があります。
CBDは電子タバコで摂取することが可能ですので、喫煙の習慣をCBDに置き換えられるのです。そうすることで、ニコチンやタールなど依存性のある物質の摂取量を少しずつ減らすことができます。
また、CBDはECSに作用することで神経系の物質を調整し、アルコール依存症をも改善します。
具体的には、快感を感じさせるドーパミンという物質の分泌を調整することで、アルコールによる精神への影響を軽減するのです。
もちろん、タバコやアルコールの依存症は病気なので、CBDだけで治療することは難しいです。
しかし、「Journal Frontiers in pharmacology」に発表された論文によると「動物実験でCBDを使う依存症が改善された」と報告しています。
つまり、CBDはタバコやアルコールに対する依存症を改善するための1つの道具として有効といえます。
⑤痛みや炎症を緩和する
CBDは鎮痛作用や抗炎症作用があることも、数々の論文などでエビデンスとして報告されています。
痛みや炎症が収まる要因の1つは、CBDを用いると「サイトカイン」という痛みを脳に伝える物質を軽減させるためです。
鎮痛や炎症を緩和するための使い方は大きく2つあります。
1つは口から摂取するもので、もう1つは皮膚などの患部に直接貼る方法です。
体の中による不快感は内服し、外の痛みや炎症に対してはスプレーなどで吹きかけるのが有効といえます。特に外の痛みや炎症は直接患部に作用させられるので、かなり効果的です。
ただし、薬を服用している場合は副反応を引き起こす可能性があるので、CBDを使うのを控えることをおすすめします。
⑥心臓病予防に役立つ
CBDはストレス改善効果があるので、心臓病への予防にも効果が期待できます。
心臓病を引き起す要因に高血圧や動脈硬化がありますが、CBDはこれらに有効です。
これらの病気が慢性的なストレスによって引き起こされている場合、CBDを利用すれば血圧が安定していきます。
すると、高血圧による動脈への負担が軽減されるので、動脈硬化が改善されていきます。動脈硬化が改善されれば心臓への負担が軽減されるので、心臓病が起こりにくくなるのです。
もちろん、心臓病には生活習慣が大きな影響を与えるので、まずは正しい生活を心がけるようにしてください。
⑦けいれんやてんかんに効果的
CBDはけいれんやてんかんの発作を抑える効果もあると考えられて、研究が進んでいます。
けいれんやてんかんが起こる理由の1つは、精神細胞の異常によるものです。精神細胞が異常な信号を発することで、けいれんを引き起こしてしまっていますが、CBDはECSを刺激することで防ぐと考えられています。
2016年にはアメリカで200人のてんかん患者を対象にしたCBDを用いた実験がなされ、64%の人の症状が改善したという結果が出されました。
ただ、まだまだデータが少なく、研究が必要な分野でもあります。
⑧がん治療にも効果がある
CBDはがん治療でも有効に使えるものです。
CBDはECSを刺激することで食欲を調整する作用があるので、抗がん剤の副作用によって低下した食欲をもとに戻すことができます。
ガンの闘病では食欲の低下によって体力が急激に低下していくことも、治療を難しくする要因の1つです。
他にも、闘病によるストレスのケアにもCBDは役立ちます。
CBDはがん細胞に直接作用はしませんが、間接的に身体面や精神面をサポートしてがん治療を助けるのです。
CBDには副作用はないの?安全性を解説!

CBDにはさまざまな効果がありますが、大麻由来ということで副作用や安全性などに心配があると思います。
ここではCBDを使うことの安全性について紹介していきます。
CBDは違法じゃないの?
CBDは大麻由来成分ですので、そもそも所持しても違法性はないのか気になります。
ズバリ、CBDは大麻取締法の規制対象ではないので、所持や使用をしても全く問題はありません。
大麻で問題になるのは「THC」という成分です。これは精神に作用して「ハイ」にさせたり「依存症」を引き起こしたりします。
しかし、CBDはこのような作用はないので、日本でも自由に使うことが可能です。
CBDの規制や違法かどうかを詳しく知りたい方は、こちらの「日本でのCBDの法規制」を御覧ください。
基本的にCBDには副作用はない
CBDは基本的に副作用もないので、安全な成分でもあります。
実際、WHOがCBDに関する報告で「CBDは非常に安全」とされています。そのため、CBDは基本的には副作用はなく安全な成分です。
ただし、「CBDの安全性と副作用に関する研究」によると、心身への微小な影響があることが報告されています。具体的には下痢や眠気、倦怠感などですが、多くは使い方を誤まった際に起こる症状です。
大きな副作用はないため、心配はほとんどないと考えられます。
CBDの副作用について詳しく知りたい方は、こちらの「CBDの危険性と副作用」を御覧ください。
CBDを摂取する際の注意点とは?

CBDは基本的には副作用がなく安全ですが、摂取時には注意すべきポイントがあります。
ここでは安全に使用するための注意点について解説していきます。
過剰摂取を控える
最も多い失敗がCBDの過剰摂取によるものです。
CBDにはリラックス効果があるので、過剰に摂取すると効きすぎて「ハイ」のような状態になる場合があります。
大麻特有の陶酔状態になっているわけではありませんが、正常な状態に戻るのに時間がかかります。
そのため、過剰に摂取するのは避けるようにしましょう。
仮に効果を感じない場合でも、決して一気にたくさんのCBDを摂取しないでください。
これがCBDを安全に使うための鉄則です。
信頼できるメーカーから購入する
CBDは老舗メーカーなど、信頼できるしっかりとしたところから買うことも必要です。
例えば、個人で輸入した格安のCBDには、日本では違法の「THC」が含まれている可能性があります。その場合、知らず知らずのうちに大麻の依存症を引き起こしてしまうリスクがあるのです。
しっかりとしたメーカーであれば「THC」をはじめとした危険物質が含まれていないことを第三者機関の検査によって証明されています。
また、THCが含まれたものを日本で所持することは法律違反になりますので、知らなかったとしてもトラブルに巻き込まれてしまいます。
そのため、CBDの老舗などの安心できるメーカーから購入するようにしましょう。
摂取する際は運転はしない
CBDにはリラックス効果によって眠気を誘う効果があるので、車などの運転も控えるべきです。
実際、CBDは不眠症の改善に使われるくらいですので、運転の前に摂取することはかなり危険です。
中には毎日CBDを利用しているので、自分はどれくらい摂取すれば眠気を起こすか心得ている人もいるでしょう。
しかし、CBDの効果はその日の体調などにも左右されるので、思わぬ事故を起こしてしまう可能性があります。
そのため、車の運転を控えているときは、CBDを摂取しないようにしてください。
他にも、会議の前など集中したい時の前にも摂取しないようにしましょう。
一部の薬と作用し、副作用が発生する
CBDは薬と一緒に飲むと副作用を起こす可能性があります。
これはCBDに限ったことではなく、薬でもいろいろなものを一緒に摂取することで起こりうることです。
そのため、薬を飲んでいるときはCBDの摂取を控えるのが無難です。
どうしても摂取したいという人は、かかりつけの医師に相談してからにしましょう。
妊娠中や授乳中の方は注意が必要
CBDはWHOも認める安全性が高い成分ですが、妊娠中や授乳中の人は摂取を控えてください。
その理由は、データが少ないために、安全性が保証できないからです。
特に、妊娠中は体が敏感に反応する上、CBDによって胎児に悪影響を与える可能性すらあります。
また、授乳中もCBDの成分を含んだ母乳が子どもに与える影響はわかりません。
このようなことから、妊娠中や授乳中はCBDを摂取しないようにしましょう。
CBDの効果を高める使用方法とは?

CBDは使用方法を工夫することで効果を高められます。
ここでは効果を高める摂取方法について解説していきます。
CBDオイルを舌下摂取する
CBDオイルはすぐに飲み込むのではなく、舌下にしばらく含んで摂取するのが有効です。
その理由は、CBDの成分が舌下の口腔粘膜から直接吸収されて、血管通って全身に送られていくからです。
もし食べ物や飲み物のように飲み込んでしまうと、消化器官で吸収されるのを待たないといけません。
すると、胃で吸収されて肝臓で代謝され、ようやく全身に供給されていきます。
この結果、効果が現れるまでに数時間の差が生まれるので、CBDオイルは舌下で摂取するのがおすすめです。
CBD電子タバコで直接体内に取り込む
CBDは電子タバコで摂取するのも有効な方法です。
電子タバコを用いると気化されたCBDを直接肺に入れることができます。
そこから全身に成分が送られるので、早い人なら数分で効果を実感できます。
ただ、注意点としてはCBDを吸入して摂取する方法は効果が短いことです。
そのため、すぐに寝付きたいという人におすすめできる方法といえます。
音楽や瞑想と組み合わせる
CBDは音楽や瞑想と一緒に使うのも相乗効果が期待出来て有効です。
CBDはリラックス効果やストレス予防、安眠効果がありますが、音楽や瞑想でも同じような効果が期待できます。
つまり、CBDと音楽・瞑想は相性がいいので、組み合わせることでそれぞれの効果を高め合うことが可能です。
ただし、CBDには効果が現れるまでに時間がかかるので、音楽を聴いたり瞑想をしたりする少し前に摂取しておくことをおすすめします。
音楽や瞑想との組み合わせる方法を知りたい方は、こちらの「音楽や瞑想でCBDの効果を高める方法」を御覧ください。
まとめ
CBDにはリラックス効果や不眠症の改善などさまざまな効果が期待できます。
その一方で、安全性が高いこともさまざまな研究論文でエビデンスとして報告されています。
また、大麻由来の成分ですが、陶酔症状や依存の危険性がない合法の成分です。
CBDに興味がある人は一度試してみてはいかがでしょうか。