「エナジードリンクのカフェインって効果あるの?」「エナジードリンクは1日何本までなら大丈夫?」と疑問に思ったことがあるのではないでしょうか?
実は、エナジードリンクには眠気が覚め、集中力が増すといったメリットがある一方、気をつけなければいけないデメリットもあります。
エナジードリンクについて知識がないと、最悪の場合死亡するケースもあるため注意が必要です。
この記事では、エナジードリンクのカフェイン量から注意点まで徹底的に解説していきます。
エナジードリンクについて適切な知識を持って摂取することで快適な生活をおくることができます。
エナジードリンクのカフェイン量はどのくらい?
コーヒーにカフェインが含まれていると同じようにエナジードリンクにもカフェインが多く含まれています。
では、具体的にエナジードリンクのカフェイン量はどのくらいなのかを解説していきます。
エナジードリンクの平均的なカフェイン量とは?
エナジードリンクは基本的に多くのカフェインが含まれていて「興奮作用・覚醒作用」があるとされています。
しかし、飲料物の容量や製品によってはカフェインがあまり含まれていないエナジードリンクも存在します。
そのため、エナジードリンクの商品によってカフェイン量が異なります。
他の飲料物のカフェイン量はどのくらい?
他の代表的な飲料物のカフェイン量です。
- インスタントコーヒー 80mg
- 紅茶(100ml) 60mg
- 烏龍茶(100ml) 20mg
- ほうじ茶(100ml) 20mg
- 玄米茶(100ml) 10mg
他の飲料物は「インスタントコーヒー」で80mgとなっていて、エナジードリンクの「レッドブル」に含まれるカフェインも80mgのため、同等のカフェインがコーヒーにも含まれているということになります。
基本的にお茶などに含有されているカフェインは、少ないためカフェインの量を心配する必要はありません。睡眠などが心配な方は、就寝前の摂取は控えましょう。
種類別エナジードリンクのカフェイン量を比較!
先ほどエナジードリンクのカフェイン量は商品によって異なることを解説してきました。
では、商品別にさらに詳しくカフェイン量を見ていきます。
エナジードリンク、ZONeは?
ZONeは2020年に発売された商品でeスポーツなどeカルチャーのクリエイターやファンをサポートするとして生まれた商品で人気を評しています。
ZONeに含まれるカフェインの量は、1本500mlに対し75mgのカフェインが含有されています。
他のエナジードリンクに比べてカフェイン量が少なく、飲みやすいのが特徴です。
エナジードリンク、レッドブルは?
レッドブルは、1987年にオーストリアで誕生したレッドブル社が販売しているエナジードリンクで、一番人気の商品です。
レッドブルに含まれるカフェインの量は、1本200mlに対し80mgのカフェインが含有されています。
ZONeに比べてカフェインが多いため、効果を感じやすいのが特徴です。
エナジードリンク、モンスターは?
2012年からアサヒ飲料による独占販売がスタートし、モンスターは人気になりました。
モンスターに含まれるカフェインの量は、1本355mlに対し142mgのカフェインが含まれています。
レッドブルよりも含まれているカフェインの量は多いため、効果をより感じることができます。
エナジードリンクのカフェイン量を比較!
- モンスター (355ml) 142mg
- レッドブル(200ml) 80mg
- ZONe (500ml) 75mg
世界的に有名な「レッドブル」に多くのカフェインが含まれていると思いきや、「モンスター」の方が多くカフェインが含まれていることがわかります。
エナジードリンクのカフェインによる効果とは?
先ほどエナジードリンクに含まれるカフェイン量を解説してきました。
では、カフェインを摂取したことによる具体的な効果を解説していきます。
カフェインのメリット
カフェインを摂取するメリットは大きく分けて2つあります。
カフェインを上手に摂取することにより勉強や仕事を効率よく行うことができます。
眠気が覚める
カフェインを摂取すると眠気が覚める覚醒作用が起こります。
人間の脳内には「アデノシン」という眠気を作りだす物質があります。これをブロックしてくれる物質が「カフェイン」ということになります。
カフェインは、眠気を作り出すアデノシンをブロックする役割があるため、カフェインを摂取したことにより眠気を覚ますことが可能になります。
集中力がアップする
カフェインを摂取することによって集中力は上がります。
コーヒーを摂取した場合と水を摂取した場合での集中力の違いを研究した結果があります。
カフェイン投与により,自律神経活動が活性化することが報告されている。カフェインの薬理効果として,中枢神経の活性化, 注意集中力の向上,筋肉の働きを活性化することなどが明らかにされている。カフェインの摂取によって,脳内情報処理能力が亢進し,選択的注意力が高 まったことを報告している。
以上のことから、コーヒーに含有しているカフェインの効果として課題への集中力が増し、作業成績が上昇したことを考えられます。
カフェインのデメリット
カフェインを摂取したことにより、眠気が覚め、集中力が上がる一方、知っておきたいデメリットもあります。
トイレが近くなる
エナジードリンクやコーヒーなどを摂取した時にトイレが近くなった経験があるのではないでしょうか?
実は、カフェインは血管を拡張させ、血液量を増加させる効果があります。
この増加に伴い、尿の生成量も増加するため、トイレが近くなってしまいます。
摂取量により悪影響がある
カフェインを過剰摂取すると体に以下のような悪影響を及ぼす可能性があります。
- 倦怠感
- 頭痛や吐き気
- 心拍数の増加
- 手足の震え
その他にも精神的な症状として不安や不眠といった症状もあります。
またカフェインには中毒性が少なからずあるため依存症などの影響も懸念されます。
エナジードリンクの摂取目安とは?
エナジードリンクを過剰摂取すると体に悪影響なのを解説してきました。
では、具体的に1日何本までなら飲んでいいのか注意点も含め解説していきます。
1日に1、2本が目安!
厚生労働省の「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A」に以下の回答があります。
健康な成人は最大400 mg/日(コーヒーをマグカップ(237 ml入り)で約3杯)までとする。
・カフェインの影響がより大きい妊婦や授乳中、あるいは妊娠を予定している女性は最大300 mg/日(マグカップで約2杯)までとする。
・ 子供はカフェインに対する感受性が高いため、4歳~6歳の子供は最大45mg/日、7歳~9歳の子供は最大62.5mg/日、10歳~12歳の子供は最大85mg/日(355ml入り缶コーラ1~2本に相当)までとする。
・ 13 歳以上の青少年については、データが不十分なため、確定した勧告は作成しなかったが、一日当たり2.5mg/kg 体重以上のカフェインを摂取しないこと。「出典:カナダ保健省 (HC)」
健康な成人ならレッドブルを3〜4本飲んでいい計算になります。
しかし、体への悪影響や依存性などを考慮すると1〜2本を目安に自身の体調や健康を考慮した上で本数を増やしましょう。
カフェインを摂取する際の注意点!
カフェインには眠気が覚め、集中力が上がるメリットがあると紹介しました。
しかし、カフェインの効果に頼りすぎてしまうと、カフェインの効果が切れた時に、返って集中力がなくなったり、疲れを感じてしまうケースもあります。
以下の点に注意してカフェインを摂取しましょう。
カフェインの悪影響が出るまで飲まない
先ほど一日あたりのカフェインの摂取量を年齢別に解説しました。
この基準を必ず守り、基準以上に摂取しないように心がけましょう。
もしも悪影響が出てしまったら、次の日はカフェインを控えるなど対処しましょう。
カフェイン中毒にならないようにする
カフェインには少なからず中毒性や依存性があります。
1日のカフェイン摂取量を守り、依存症のリスクを回避しましょう。
子供はカフェインの影響を受けやすいので注意!
子供は、テスト勉強などでカフェイン(エナジードリンク)を摂取する機会が多いかと思います。
しかし、子供のうちにカフェインを摂取することは避けておきましょう。
なぜなら、成人した時に過剰摂取により依存症になる危険があるからです。
保護者の方は、子供に摂取させないように心がけましょう。
最悪の場合、死亡する可能性も!
カフェイン中毒になり病院に搬送されるケースが増加しています。
日本中毒学会によると急性カフェイン中毒で救急搬送された患者は101人、そして3名が死亡しています。
カフェインを摂取することはメリットもあるため、勉強や仕事において眠気覚まし、集中力アップにおいては有効です。
しかし、中毒になり病院に搬送され、最悪の場合死亡といった危険もあるということを頭に入れておきましょう。
まとめ
今回は、エナジードリンクのカフェイン量からその危険性まで解説しました。
今ではコンビニやスーパーなどで気軽にエナジードリンクが購入することができるため、飲んでいる方が多いとは思います。しかし、体や精神面において悪影響を及ぼす危険があることを考慮した上でエナジードリンクを購入するようにしましょう。
また商品によっては、含まれるカフェイン量も異なるため、あらかじめ購入前に確認しておきましょう。
そして最後に、子供たちへの摂取は避け、自身でも過剰摂取しないように心がけておきましょう。そうすることにより、エナジードリンクを生活に取り入れた快適な生活を過ごすことができます。