
「最近いつも眠い」「眠気覚ましの薬って効果あるの?」「副作用は?」と悩んではいませんか?
眠気は誰しもが抱えている問題で、特に忙しい現代人には死活問題です。眠気を改善しなければ、仕事や勉強に支障をきたしてしまい、仕事の質や生活の質が低下します。
その問題を解決してくれるのが「眠気覚ましの薬」です。
この記事では「眠気覚ましの薬の効果から副作用」まで徹底的に解説します。
眠気を改善して、生き生きとした生活を過ごしましょう。
目次
眠気覚ましのための薬なんてあるの?

眠気覚ましの薬は、メジャーなアイテムではありませんが、眠気を覚ます効果があります。
では、具体的な薬の詳細を解説します。
眠気覚ましのための薬にはカフェインが含まれている
眠気覚ましの薬は、コーヒーや紅茶同様にカフェインが含まれています。
そのため、薬を服用後、眠気を解消することができます。
眠気覚ましのための薬とコーヒー|カフェイン量の比較
コーヒーに含めれているカフェインは、100mlあたり60mg(出典:全日本コーヒー協会)です。
一方、眠気覚ましのための薬(下記参照:トメルニン)は、1常中の無水カフェイン約166mgが含まれています。
もちろん、薬によって含まれているカフェイン量は異なります。
基本的に眠気覚ましの薬には、コーヒーよりも多くのカフェインが含まれていることを認識しておきましょう。
眠気覚ましのための薬は合法なの?
眠気覚ましの薬だけでなく、一般医療薬品として市販で販売されている製品は合法です。
一般医療薬品として店舗に販売するには、専門家の関与のもとで的確な情報提供などが行われないと販売することができません。
オンライン販売も同様に、消費者の安全を考慮して、厳格な取締の元で販売されています。詳しくは、一般用医薬品の販売ルール策定作業グループの資料を参照してください。
注意点として、成分や使用上の注意点など明確な記載がないものは、絶対購入しないようにしましょう。
眠気覚まし薬の効果や副作用は?

眠気覚ましの薬を使用する上で、その効果や副作用は必ず覚えておきましょう。
適切に使用しないと重大な事故に繋がる可能性があります。
眠気覚まし薬の効果
眠気覚ましの薬の効果は、大きく分けて二つあります。
眠気が覚める
先ほど紹介したように眠気覚ましの薬には、カフェインが多く含まれています。
カフェインを摂取することにより、眠気が覚める理由は、カフェインが起こす働きにあります。
人間の脳内には「アデノシン」という眠気を作りだす物質があります。これをブロックしてくれる物質が「カフェイン」です。
カフェインは、眠気を作り出すアデノシンをブロックする役割があるため、カフェインを摂取したことで眠気を覚ますことが可能になります。
疲労回復・鎮痛作用
疲労回復として、カフェインを摂取すると中枢神経が覚醒する作用が働きます。この作用により、体や脳が目覚め、疲労を回復してくれます。
鎮痛作用として、カフェインは血管を収縮させる作用があります。血管が拡張したことにより起こる頭痛などに効果があり、頭痛薬やかぜ薬の成分にも含まれています。
眠気覚まし薬の副作用
眠気覚ましの薬のなかには、最強に効くといったものがありますが、使用する上では注意が必要です。
使用する際は、必ず以下の副作用を確認しておきましょう。
トイレが近くなる
コーヒーなどを飲んだときに、トイレが近くなった経験があるのではないでしょうか?
カフェインには血管を拡張させ、血液量を増加させる効果があります。
この増加に伴い、尿の生成量も増加するため、トイレが近くなってしまいます。
カフェイン中毒になるリスク
カフェインを摂取していると、少なからず中毒性や依存症になるリスクがあります。
そのため、一日に摂取して良い量を確認しておきましょう。
厚生労働省の「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A」に以下の回答があります。
健康な成人は最大400 mg/日(コーヒーをマグカップ(237 ml入り)で約3杯)までとする。
「出典:カナダ保健省 (HC)」
・カフェインの影響がより大きい妊婦や授乳中、あるいは妊娠を予定している女性は最大300 mg/日(マグカップで約2杯)までとする。
・ 子供はカフェインに対する感受性が高いため、4歳~6歳の子供は最大45mg/日、7歳~9歳の子供は最大62.5mg/日、10歳~12歳の子供は最大85mg/日(355ml入り缶コーラ1~2本に相当)までとする。
・ 13 歳以上の青少年については、データが不十分なため、確定した勧告は作成しなかったが、一日当たり2.5mg/kg 体重以上のカフェインを摂取しないこと。
以上の点を守り、自身が一日に摂取して良い量を覚えておきましょう。
過剰摂取により最悪、死亡の危険性も
カフェインを過剰摂取すると体に以下のような悪影響を及ぼす可能性があります。
- 倦怠感
- 頭痛や吐き気
- 心拍数の増加
- 手足の震え
その他にも精神的な症状として不安や不眠といった症状もあります。
また、エナジードリンクなどにも多くのカフェインが含まれています。
上記で説明した一日のカフェインの摂取量を守らなかったために死亡したケースもあるため、注意しましょう。
眠気覚まし薬の種類

眠気覚ましの薬には、さまざまな種類があります。
それぞれ成分や特徴などが異なるため、確認しておきましょう。
眠気防止薬 「カフェロップ」|第一三共ヘルスケア
第一三共ヘルスケアのドロップタイプの薬です。

特徴
水を必要としないスティック包装のため、持ち運びに便利です。
1錠当たりのカフェイン量が比較的少ないため、自身の体調で量を調整することができます。
価格
メーカー希望小売価格217円(税込み)
成分
一日量(12粒)中の成分は以下のとおりです。
成分 | 分量 |
---|---|
無水カフェイン | 500mg |
12粒中に500mgの無水カフェインが含まれていて、1粒は約42mgのカフェイン量(2粒でコーヒー1杯に相当)になります。
使い方・飲み方
1回4錠を一日3回、1粒を口の中で噛み砕くか、口中で溶かすことにより服用することができます。
注意点として服用間隔は4時間以上開けるようにしてください。
眠気止め薬 「トメルミン」|LION
LIONの錠剤タイプの薬です。

特徴
口の中で溶けるため、錠剤タイプの薬が苦手な方でも使用できます。
服用後は、カフェインの苦味を抑えた、メントールのすっきり感が広がります。
価格
6錠入りパッケージのメーカー希望小売価格627円(税込み)
12錠入りパッケージのメーカー希望小売価格5,100円(税込み)
成分
一日量(3錠)中の成分は以下のとおりです。
成分 | 分量 |
---|---|
無水カフェイン | 500mg |
3錠中に500mgのカフェインが含まれていて、1錠当たりのカフェイン量は166mgになります。
使い方・飲み方
1回1錠を一日3回服用します。
ねむけ除去剤 「エスタロンモカ12」|エスエス製薬
エスエス製薬の錠剤タイプの薬です。

2錠中に200mgのカフェインが含まれていて、1錠当たりのカフェイン量は100mgになります。
特徴
水で飲むタイプの錠剤のため、口の中で薬のような苦味を味わうことがありません。
価格
メーカー希望小売価格700円(税込み)
成分
一日量(2錠)中の成分は以下のとおりです。
成分 | 分量 |
---|---|
無水カフェイン | 200mg |
使い方・飲み方
1回1錠もしくは2錠を一日2回を限度に服用します。
眠気をスッキリ 「カーフェソフト錠」|エーザイ
エーザイの錠剤タイプの薬です。

特徴
水で飲むタイプの錠剤のため、口の中で薬のような苦味を味わうことがありません。
価格
メーカー希望小売価格506円(税込み)
成分
1錠中の成分は以下のとおりです。
成分 | 分量 |
---|---|
無水カフェイン | 93mg |
使い方・飲み方
一回1錠もしくは2錠を一日5錠まで服用可能です。
自身の体調で量を調整することが可能です。
眠気覚まし薬を飲む際の注意点

最後に眠気覚ましの薬の注意点を解説します。
多用しすぎない
眠気覚ましの薬には、明確な使い方や飲み方があります。
多用に摂取したからといって効果があるわけではありません。
特に成長期である中学生や高校生は、病院で提供されたもの以外は使用しないようにしましょう。
そして、重大な事故につながらないためにも、適切な量や使い方で眠気覚ましの薬を使用しましょう。
まとめ

今回は、眠気覚ましの薬の効果から副作用、製品まで解説しました。
今では気軽に眠気覚ましの薬を摂取することが可能になりました。しかし、薬に頼っていると少なからず体や精神面において悪影響を及ぼします。
そのため、カフェイン以外の方法、自身の睡眠環境などを改善してみてください。
それでも効果がない場合は、眠気覚ましの薬を使用するのがおすすめです。